宝石珊瑚が日本に来たのはいつ?
2023/02/22
カテゴリー:
ブログ
日本におけるサンゴの記録は
室町時代よりずっと昔、なんと!!
奈良時代(8世紀)にさかのぼります
奈良朝文化を代表する正倉院の宝物(7~8世紀の遺品)
の中に、サンゴが含まれています
756年聖武天皇がなくなった後で
宮廷から献納された宝物の一つである冠に
サンゴ珠がついています
この冠は、聖武天皇が東大寺大仏開眼式に
用いたと伝えられています
さて、このようなサンゴはどこから来たのでしょう?
実はこれらサンゴは“古渡りサンゴ”と呼ばれ
大陸から輸入されていました
“古渡り”はもともと“胡渡り”と書かれていました
“胡”は西域民族の意味なので
奈良時代には、サンゴはペルシャから、シルクロードを
経て、唐の都長安に運ばれ さらに海を渡って
日本に来たと想像されます
あと“胡”がついているもの
“胡椒”“胡桃”“胡麻”“胡弓”などが
シルクロードを通って来たのでは
ないでしょうか?
ヨーロッパでも、サンゴは装身具や装飾品として
用いられていました
古代民族の兵士たちの武器やヘルメットに
サンゴがはめこまれていたことが記録に残っています
昔の中国では、紅色のサンゴを粉末にして絵具にしたり
止血のための薬としても用いられていたようです
調べれば調べるほど、サンゴの歴史は古いし
奥が深いです
2023-02-22