宝石珊瑚の品質は千差万別
2017/10/06
カテゴリー:
Coral・珊瑚(sango)
天然産物である宝石珊瑚の品質は
個々の商品ごとにまさに千差万別
深海で作り出される宝石珊瑚の原木は
ちょうど1本の立木のような形状をしていますが、
まっすぐな建築用の材木を切り出すのとは異なり
曲がりくねった原木から、欠点となる部分を避けつつ
いい形にできるだけ大きくカットするためには、
相当の制約があります。
最適な色調と、美しい光沢面をあわせもつ、真の
価値の高い宝石珊瑚は、産出量が極端に少なく
稀少性が相当高いので、このことも強化する上での
基準にしなくてはなりません。
宝石珊瑚の価値については、一般には
相当わかりにくいものになっています。
ちなみに、日用品や家具、電化製品などの
通常の商品では、希望小売価格が明示されていたり
まちまちな値段のサービスであっても
いわゆる経験側で、値段の妥当性が概ね
判断できるものです。
宝石珊瑚は天然の産物であり、一つ一つ全ての品質が
異なることから、長年培った経験則上の眼識を持つ老舗の
珊瑚職人でさえも、多種多様な商品を
見極めることについては
非常に慎重にあたっているのです。
宝石珊瑚の品質と価値がわかりにくい理由は
「目で見て品質を判断するしかない」というところに
あります。
同じ大きさの宝石珊瑚が、100万、50万、30万、
場合によれば千円のアクセサリーとして、
品質表示のないままに、1000倍以上の
価格差がついて販売されていることも、
一般には価値を疑ういたくなる原因になっています。
こうした価格も、実は天然産物である宝石珊瑚の
品質の相違が反映されたものなのです。
この価格の差を明確に表すためには、
「宝石珊瑚が、それぞれにまったく別のものである」
ということを広くご理解いただく必要があります。
2017-10-06