[珊瑚のおはなし2]珊瑚の歴史
2019/06/14
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古代ローマ
ローマの人々は子供の健やかな成長を
祈ってゆりかごにかけ、兵士たちはおまもりとして
身に着けて戦上位に赴きました。
ヨーロッパ
英国の大室では、安産のおまもりとして
身に着け、また王女が誕生すると
1年間はベッドに掲げるといわれています。
中世になると、富裕階級の人々にも
広まってゆきました。
アジア
仏教の経典で宝石サンゴは、金銀とともに極楽浄土を
飾る”七宝”の一つとされ、仏像や仏具の装飾に
多く用いられてます。
特にチベット仏教においては、トルコ石と並んで
不可欠の宝飾品とされています。
また、イスラム教の数珠(タスビ)やヒンズー教の
装身具にも使用されます。
日本
奈良時代にシルクロードを経て
地中海珊瑚が伝わってきましたが
江戸時代にも長崎の出島の交易によって
供給されていました。
軍家や大名家のお姫様の輿入れ道具に多く
用いられ、またかんざしや帯留め、根付として
庶民にまで愛されました。
江戸時代の後半、土佐沖で良質の宝石サンゴが採取され
それ以降、土佐(高知県)において採取方法や加工技術が
発展・継承されてきました。
現在では、日本の宝石珊瑚の製品のほば8割が高知で
生産されていると言われています。
2019-06-14