数珠のおはなし~本連数珠の108珠にはひとつひとつ名前がついています~
私は数珠を通常販売しているので
本連数珠、片手数珠と簡単に言ってますが
果たしてみんなは知っているのかなと
思いました
数珠も念誦、念珠と呼ばれることもあります
当社では数珠という呼び方で
統一しています
今日は数珠の少し面白いお話を
少ししますね
初めに片手数珠と本連数珠について・・・
片手数珠は、略式数珠と呼ばれ
珠の数も自由です
一般的によく見るものだと思います
↓
本連数珠は、
空海が唐に渡った際に高僧恵果から
譲り受けたという数珠と同じ形で
仏教と一緒に日本に持ち帰ったと
いわれています
108個の子珠と2つの親珠があり
その親珠の1つのほうに浄名と呼ばれる
小さい球がついています
親珠から数えて7つ目の次と21目の次には
四天と呼ばれる子珠より小さな珠が
はさまれています
仏教にもいろいろな宗派がありますので
ほかにもいろいろな形の数珠があります
(各宗派の数珠の形の話はまたいつか)
昔の仏教の文献によると
2つの親珠は
お釈迦様とお地蔵様と考えられて
お釈迦様が
「私が亡くなったら(弥勒菩薩がこの世にあらわれるまで)
世の人々のことをよろしく頼みますよ」と
念を押され お地蔵さまが「はい、承知しました」と
引き受けて、いろいろ各所の道端で立って
私たちを見守ってくれているという話もあります
子珠の1つ1つには仏や菩薩の名前がついています
数珠を持っているとその仏様や菩薩さまと一緒で
いつも守っていただいてることになります
あと四天は東西南北の順で
持国天・増長天・広目天・多聞天(毘沙門天)の
四天王に見立てることもあります
大きな寺院では伽藍の四面に安置されそれぞれの
方角を守護しています
数珠を持っていると、その四方から
守ってもらっていると考えられます
1つだけある小さな浄名は
お釈迦さまの後を継がれる弥勒菩薩と
考えられています
弥勒菩薩はお釈迦様の後を継ぎ、衆生を
教化されるため56億7000万年後に現れると
いわれています
気の遠くなるような遠い未来のお話です
今日は、数珠の面白い世界観について
少しだけお話ししました
でも諸説ありです
2023-03-24