宝石珊瑚の評価
2017/10/05
カテゴリー:
Coral・珊瑚(sango)
宝石珊瑚は、「サンゴ」という生物が
長い年月を経て生成してきた「骨軸」です。
わずかづつ大きく成長していく過程で、木の年輪の
ような線条が刻まれ、これが筋目として
わずかに存在します。
大きな欠点として、海底で成長するときに、
物理的な影響を受けて
できた傷や、貝などを採りこんだためにできた
内包物が残す穴などを見受けることもあります。
数十気圧以上の深海底から一挙に
水面に引き上げられた際に
「ヒ」と呼ばれるクラックが生じることもあります。
宝石珊瑚の美しさは、透明度や最適な色合いで
表現されますが、その価値は、そうした美しさとともに、
上記のような傷や穴、ヒなどの大きな欠点の有無、
宝石珊瑚の専門用語で「マキ」と呼ばれる微小な傷や
「フ」と呼ばれる斑紋の存在、そして色ムラなどから
総合的に判断され、機械的な分析によっては
判断しがたいものなのです。
2017-10-05