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宝石珊瑚の歴史7 高知県は珊瑚生産の中心地

19世紀に宝石珊瑚が発見されて以来

高知県は我が国の珊瑚生産の中心地

 

土佐藩で、文化10年(1813)に藩内に地理、産物などを

記録した文献である「南路誌」に、宝石珊瑚が室戸岬や

足摺岬周辺で産出することが記されていますので

このころにはすでに、その存在が広く知られていたようです。

天保年間(1830-1843)には、土佐藩で宝石珊瑚の

採取網が考案されましたので、当時すでに漁業として

宝石珊瑚が採取されていたようです。

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しかしながら、土佐藩では、幕府への思惑もあってか

土佐藩の宝石珊瑚を秘密にしておきたかったようで

天保3年(1838)には珊瑚の所持や販売を禁止して

藩へ差し出すようお触れを出しています。

 

こうした藩の政策にもかかわらず、高知県西部で

歌い継がれた「密かに行っているサンゴ採取を口外しては

いけない」という戒めの童謡からも推察されるように

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お月さんももいろ3

土佐藩の宝石珊瑚は、明治時代になってお触れが

無効になるまでの間、もっぱら密漁で採られていたようです。

 

わが国では、高知県で豊富に宝石珊瑚が採取されて

来たことを背景に加工技術などが伝承されてきたことから

現在でも、全国の珊瑚生産者の約8割が高知県内に

集積しています。

珊瑚磨き機械設置

2017-10-04

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