宝石珊瑚・お取り扱い注意点
【お取り扱い注意点】
宝石珊瑚は、真珠とよくにかよった
成分や性質を持っています。
真珠同様にデリケートな性格ですから、
下記の注意点に留意しながら、
あくまでも取り扱いは
やさしく丁寧になさってください。
◇ 汗や酸に注意してください。
珊瑚の主成分である炭酸カルシウムは、
酸に溶けやすい性質があります。
人間の汗の成分は一般に酸性といわれて
いますから、汗の多い季節には、できるだけ
直に身につけるのを避けることが理想です。
化粧品や果汁がついたと思われる時や、
直接肌に身につけた後は、
すぐに柔らかい布で丁寧にふき取って
ください。そのままにしておきますと
徐々に光沢が失われることが
あります。
◇入浴のときは外してください。
温泉や入浴剤には、腐食性のある硫黄
などの成分や酸が含まれることが
ありますから、入浴剤などには外すように
しましょう。
◇調理のときは外してください。
珊瑚は、熱にもデリケートですから、
火気や高熱のものに近づけないでください。
調理などをなさる時には、酢を使ったり
火を扱ったりしますから、外すようにしましょう。
◇一つづつ保管して下さい。
ほかのジュエリーと一緒にしまっておくと、ダイヤモンド
や貴金属など、硬いものにぶつかって表面が
傷つくことがあります。
保管するときは、区切りのあるジュエリーケースに
しまうか、個別に柔らかい袋に入れるように
しましょう。
◇1~2年に一度は糸替えをしてください。
ネックレスの場合には、片方をもって
つり下げた時に隙間が大きくなったら
糸替えの時期です。糸は珊瑚に代わって
汗などを吸い込んでくれていますから、まめに
糸替えをしてください。
宝石珊瑚は専門の業者にご依頼ください。
補修方法
使用後、必ず柔らかい布で汗や汚れを
きれいにふき取ることが、最大のお手入れ
方法です。
ご自分で磨き粉や薬品でつやだしをすることは
禁物です。
本格的な磨き処理は、プロに任せましょう。
宝石珊瑚は内部までほぼ均質ですから
光沢を失ったり、白く変色したりしても
宝石珊瑚のプロが磨き処理を行えば
ほとんどの場合、元の光沢を回復
することができます。
光沢を取り戻すための研磨は
ごくわずかですから、大きさの価値が
目減りする心配はありません。
2017-10-10